ぼこぼこ介護

. 難しい爪切り

おかあさんも私も、髪や爪が伸びるのが早い。

おかあさんの爪は、いつの間にか私が

気づけば切ってあげるようになっていたが、

これが難しい。

ウチの爪切りは皆古いもので、

さらに握力の無い私は、指をひねりそうに

力を入れても、おかあさんの爪は老化で

固くなっているので、なかなかうまく切れず、

自分のなら丸く揃えるはずが、不格好にも

まっすぐ切りっぱなしのままになっていた。


思い切ってデイサービスの職員さんに

おかあさんの手の爪切りを頼んでみた。

すると帰って来たおかあさんの手が、

美しく整えられていて、びっくり。

私の気持ちも軽くなった。

. あふれんばかり

ウチには今、大根6本、キューリ5本、なす2袋、

キャベツ3玉、リンゴ1袋など、作ってもいない

食材があふれんばかり。おとうさんが神社での

お努めで、お下がりを頂戴するのが続いたのだ。

おかあさんの認知症以後、近所付き合いも

ほぼなくなり、すべて家族で消費する他ない。

なにぶん、食がすっかり細くなった老人3人。

毎日毎日、野菜中心のヘルシー食生活を

よぎなくされるが、食材は一向に減らない。
(一応、タンパク質も食べていますよ)

TVで、働き盛りの女性の健康的食生活を

紹介していたが、省エネタイプの私なんぞは、

その朝食分だけでも一日生きられそうなのに。

アルツの人だって、ちょっと皿数を増やすと

一言、「一杯あるね〜、こんな食べれんわ」。

間食に餅なんぞ食っているくせに、もう〜。
(おかがみ餅も紅白でお下がりがあった)


とりあえず、野菜の半分程は塩漬けにしました。

. こればかりは・・

認知症のおかあさんは、私が体操の仕事から

帰ると、「あんたもこの仕事長くなったね。

何かで、全国チャンピオン取ったんだよね」

などとねぎらいの言葉をくれることがある。

へ???何それ。。。私は目が点に。

どこでどう記憶がすり替わってそんな話に?

過去、私はボデイビル競技に出てはいた。

が、全国チャンピオンなぞ、夢のまた夢で、

とにかく筋肉はまるで発達しない体質だった。


しかし、学んだ事は多い。怪我も多かったけど。

そして食生活を変えた事で、体質改善もできた。


今、おとうさんは、腰が痛く脚がしびれるという。

私にはその原因も改善方法もわかるが、

実の親に注意を促すのはまことに難しい。

こればかりは学びようがないのである。

. 薄暗い部屋

認知症のせいばかりでもなかろうが、

おかあさんは何故か陽の光を嫌い、

朝すぐ、居間のカーテンを閉めたがる。

私はこれが嫌で、速攻止める。

「部屋を暗くしたら、昼か夜か判らんで

ボケるんだよ(笑)」


実際、朝日をしっかり浴びないと、

体内時計が狂うとTVでやっていたので、

ちゃんと利にかなっている。それなのに

おとうさんまでも、ギョッとするくらい

薄暗いなか、平気で本を読んでいたりする。

少し前、おかあさんの眼瞼下垂の

話を書いたが、そんなに眩しいなら

まぶたが下がっていて

ちょうどいいのかもしれないな。


ともかく、年をとると身体は色々変化する。

それまでは自分が身体を意のままにしてた

つもりでも、段々身体の側に主導権を

譲らざるを得なくなっていくんだなぁ。

. 都合のいい記憶

過去の記憶が抜け落ちて、いつのまにか

都合良く記憶のほころびをつくろっている、

アルツの人おかあさん。

もはや、私が県外で就職していた仕事の

事なんかもさっぱり忘れているし、

現在の体操講師の仕事に着いたのも、

ずっと前からのように言ったりする。

娘の私にしたら、

あの時あんなにもめたのは何だったの?

と、拍子抜けする思いだが、

不思議なもので、おかあさんが過去に

執着しなくなると、こちらの記憶も

だんだんと曖昧になっていくようだ。


人は皆、自分の都合の良いように、

記憶を修正しているのかもしれない。

とまあ、認知症であろうとなかろうと、

あまりいやな事に執着しない方が

利口な生き方なのではないかと、

おかあさんを見ていて思うようになった。
. プロフィール

ケランパ

Author:ケランパ
脳出血の経験がある母は、H24年アルツと診断される。
H28年父が心不全で入院。私は還暦を過ぎて、
高齢者に健康体操を指導しつつ、両親の介護中。

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